トラスを内壁に釘打ちしていけないのは何故?
Q.トラスの設置(釘止め)はトラスの両サイド(外壁)以外に真ん中に壁がある場合、壁パネル上枠に釘で固定してもよいのでしょうか?
A. 壁上枠より浮いてしまうことを気にするため、トラスに釘打ちしてしまうケースがあるようです。
しかし、これは間違いで、「耐力壁以外の内壁には決して釘打ちしない」という点にご注意ください。
冬にトラスが浮き上がって見えることがありますが、理由としては、下弦の上にある屋根用断熱材と、
外部の冷たい空気に温度差が生じるため、トラスの下弦が浮き上がるためです。これはトラスの性質ですので、それを無理やりとめてしまうと、反対に内壁及び石膏ボードを上に引き上げてしまう結果となります。
トラスのデザインでは、耐力壁のみがトラスを支える力を持っているとみなされるため、耐力壁の上枠は、トラスの下弦に釘打ちして頂いてかまいません。そして、耐力壁以外の一般内壁はトラスを支える力がないため、釘打ちにて固定せずに、季節により下弦が浮いても問題がないようにさせておきます。
Q2.安定しないものに天井ボードを貼ると、廻りぶちに隙間が開いてきたり、天井ボードと壁ボードの角が割れるおそれがあると思いますが?
A2.内壁はトラスに釘打ちしていなくとも、石膏ボードや廻り縁を下弦と内壁の交差部分に釘打ちしてしまうと、やはり寒い季節にトラスの下弦が浮き上がった場合、石膏ボードや廻り縁にヒビが入ってしまいます。この問題を防ぐための対処方法として、アメリカでは下記の方法が主流となっています。
1.
トラスの下弦と内壁の交差部分に石膏ボードを取り付ける際には、交差部分から横に
16インチ、下に8インチの間隔をとって釘打ちします。このようにドライウォールの支点をずらすことによって、下弦が浮く季節にも、交差する部分のドライウォールが一緒に浮き上がることがありません。
2.
または、調整可能なアンカーボルトを使用することによって、トラスの下弦と内壁の上枠を接合させることも可能です。このタイプのアンカーボルトは多少の動きを許していますので、温度差が生じる季節も、アンカーボルトの許容範囲で下弦が上枠から浮き上がることになります。
廻り縁がつくプランの場合、廻り縁は上面(トラス方向)のみに釘打ちしておけば、下弦が浮く季節にも、廻り縁も伴って若干浮き上がるのみで、割れることはありません。この場合、仕上がり前の壁が見えてしまわないように、壁は必ず廻り縁をつける前に仕上げるようご注意ください。
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